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増患・増収支援TOP > コラム【第5回】CRシステムへの変更
今回はX線装置(一般・透視)の入れ替えに伴うCRの導入事例を紹介致します。
以前まではCRシステムの導入検討の際、1ヶ月の平均撮影件数に対し、デジタル処理加算、現像機の入れ替え購入費用 又、現像時に使用する薬品等の経費を比較し入れ替えの検討を行っていた。 今回の機器の入れ替えに伴うCRシステムの導入理由としては、平成22年4月の診療報酬の改定によりデジタル処理加算の廃止(平成21年度末までの経過措置)、画像をCD-ROMで出力することにより、患者が他の医療機関で診察を受ける時の運搬負担を軽減する。また、通信により他医療機関へのデータ伝送を可能にした。アナログ・デジタルでの撮影料の区別化(8~10点)、他に現像時に使用する薬品等の経費の費用対効果で検討するのではなく、外来患者・特定健診の受診者増による作業負担の削減の為に、これまでのフィルム、薬品の保管や管理をCR導入することにより、時間的、スペース的余裕を生み出すに至る。
機器の撤去、入れ替えプランの作成、他に担当営業マンの地道な努力が大きく影響しまし た。
同一メーカーでない場合の撤去費・処分費については高くなる傾向にあります。
価格はそれほど変わらず、X線装置との相性についても現在はほとんどのメーカー間で問 題がないように思います。
内視鏡、乳腺、エコー 等多くの機器と接続する場合は別システムになるので十分な検討 が必要です。
入れ替えプランはメーカーで作成してもらい、X線室を大幅に改修する事なく弱電工事含め 安価で工事が完了しました。
X線装置、現像機の設置場所の他に診察室に設置するモニター、メーカーが遠隔で操作する 為の回線等の弱電工事が必要になります。
8月の夏休みを利用し10日間で改修工事を含め入れ替えが完了しました。 単純な入れ替え作業ではない為、大幅な内装の改修工事を行わない場合でも7日間位の日程で調整する必要があります。
導入の検討を始めてから約3ヶ月で入れ替えが終了しました。 機器はリースで導入し、内装工事には自己資金で一括払いにしましたが、開業後10年経過し壁紙、床 等傷みが気になる箇所も同時に大幅なリフォームが出来て大変満足しております。 フィルムの貸出も現在はCD-ROMで行っており患者さんからも喜ばれています。
落合 敏寿プロフィール
・ドクターズコミュニティー代表 ・神奈川県横浜市出身。 ・臨床検査会社に営業マンとして約20年間勤務。 2003年、前職で培った人間関係を軸としてドクターズコミュニティーを設立した。 グループ会社と共に、医科の開業支援に尽力している。 また、開業コンサルタントの他に、都内二次救急指定医療法人理事、岩手県社会福祉法人理事を兼務しており、医療・介護・福祉の従事者としても現場レベルの視点で経営を行っている。