>物件情報 >物件掲載のお申し込み
増患・増収支援TOP > コラム【第4回】院内システムの運用その後
今回は、過去3回の総括として現在の医院運営の紹介を致します。
新規開業時に限らず電子カルテを導入する医療機関は増加しています。そのことによりCRシステム、検体検査データー管理システム等、電子化のシステム構築が出来る分野と心電図・エコー・内視鏡画像等のデーターを個別に管理していた多くの医療機関が診療データーを一括管理出来るPACSシステムへの切換え・導入を検討しています。 今回紹介する予約システムの導入事例は、PACSシステムの構築・インフォームドコンセント・カルテ開示・従業員の接遇等、来院された患者に安心(満足)感を与える診療方針に加え、さらに来院動機となった一つの例として紹介する。
多くの来院患者に利用して頂き良い評判を得ております。 やはり待ち時間の短縮・慢性疾患の定期受診患者・インフルエンザワクチン接種の予約等で利用される患者さんが多く、インフルエンザワクチン接種については、開業初年度にも関わらず追加納入分まですべて使いきりました。
開業前より始めたホームページでの案内についても”クリニック便り”というブログを見て頂いている方が多くなり、医院名以外のキーワードでも検索上位に表示されるようになりました。 ホームページからの予約も受付けているので、初診の患者さんについては来院動機になるPR効果が大きく得られたと思います。
予約システム、電子カルテともカスタマーサポートで十分に対応して頂けるので特に大きな問題が起こらず運営しております。 受診者数は順調に増加していますが、予約システムを利用して受診する患者さんが多い為1時間あたりの受診者数の割振りでゆとりのある診療が出来ています。 スタッフ数についても開業時に採用した人員で増員する事なく運営しています。
開業当初の受診者数・・・約20名 3ヶ月後 ・・・約30名 6ヶ月後 ・・・約40名 と順調に増加しています。 診察までの待ち時間が少なく、また診察後は電子カルテの利点である受付事務の業務簡素化により患者さんを待たせる事なく会計できるので、あまり待合室が混雑する事はありません。
PACSシステムでの診療データーの一括管理は、開業後の検査の増加に伴う画像データーの処理・フィルム保管庫のスペース削減等で導入して良かったと思っています。 特に診察時に電子カルテとPACSでの画像変換機能に対してインフォームドコンセントに効果があり、他に検査データーのプリント渡し、予約システムとの連携による次回の検査予約の簡略化等で導入効果を実感しています。
当初不慣れだった電子カルテ、PASCシステムの操作についても6ヶ月経過した現在では殆んどの機能を理解し運用しています。 特定健康診査の受診者も増加し、胃透視・マンモグラフィーについては診療放射線技師に週2日来て頂き予約検査で対応しています。
開業を考えてから1年で無事開業出来ました。その後6ヶ月経過しましたが勤務医時代と違い診療以外の業務が多くあり大変な思いをする事もありましたが開業して良かったと思います。 現在では、内視鏡検査も多くなり、想定していた検査時間では患者さんを数週間待たせてしまう為、検査時間の拡充を検討しています。 これからも患者さんのニーズにあった診療方針をPRし、多くの方に信頼されるクリニックになるよう運営していこうと思います。
落合 敏寿プロフィール
・ドクターズコミュニティー代表 ・神奈川県横浜市出身。 ・臨床検査会社に営業マンとして約20年間勤務。 2003年、前職で培った人間関係を軸としてドクターズコミュニティーを設立した。 グループ会社と共に、医科の開業支援に尽力している。 また、開業コンサルタントの他に、都内二次救急指定医療法人理事、岩手県社会福祉法人理事を兼務しており、医療・介護・福祉の従事者としても現場レベルの視点で経営を行っている。