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増患・増収支援TOP > コラム【第3回】院内システムの構築
今回は、開業にあたり選択したPACSシステムについて紹介いたします。
新規開業時に限らず電子カルテを導入する医療機関が増加しています。そのことによりCRシステム、検体検査データー管理システム等、電子化のシステム構築が出来る分野と心電図、エコー、内視鏡画像等のデーターを個別に管理していた多くの医療機関が診療データーを一括管理出来るPACSシステムへの切換え・導入を検討しています。 今回紹介する予約システムの導入事例は、PACSシステムの構築、インフォームドコンセント、カルテ開示、従業員の接遇等。 来院された患者に安心(満足)感を与える診療方針に加え、さらに来院動機となった一つの例として紹介いたします。
電子カルテの導入は必須で他のモダリティについては、過去の診療経験(勤務医時代)にて使用したメーカーを筆頭に他社も含め検討しました。 開業地区での健診・読影等で必要な画像の提出はメディアで対応出来るということもあり、CRシステムは導入しておりません。 電子カルテの選定理由としては、個人的な使用感はもちろんそうですが外部委託の検体検査データーの取込み方法、バージョンアップ・保守等の運用面も含めて考慮し決定しました。
PACSシステムの運用については様々なモダリティと接続できるメリットがある半面、やはりメーカー間での相性、接続時にオプション費用の発生等、問題が起こる可能性がある為十分な打合せが必要です。 今回の血球計算装置、心電図については、DICOM出力が出来る機種を選定しておりますが、診療方針により当初は安価な機種を導入しその後、必要に応じオプション対応で接続する事も選択できます。
病院勤務医と違いPACSの運用、撮影業務 等についても操作が慣れるまでは大変でしたが、フィルム・他の画像データーの管理と比べると省スペースで運用出来るメリットもあり導入して良かったと考えています。 自院内で測定した検体検査の結果と委託会社での検査結果も一元管理出来、患者さんに説明出来るシステムも電子カルテならではの機能で十分に活用出来ていると感じてます。
落合 敏寿プロフィール
・ドクターズコミュニティー代表 ・神奈川県横浜市出身。 ・臨床検査会社に営業マンとして約20年間勤務。 2003年、前職で培った人間関係を軸としてドクターズコミュニティーを設立した。 グループ会社と共に、医科の開業支援に尽力している。 また、開業コンサルタントの他に、都内二次救急指定医療法人理事、岩手県社会福祉法人理事を兼務しており、医療・介護・福祉の従事者としても現場レベルの視点で経営を行っている。