ひとくち税務・経営講座>最新医療経営トピックス:2025年を見据えた今後の診療所戦略
社会と経済の変化に対応するために
Point
まずは自機関・施設事業所の現状把握!
①現在の自事業所・自施設の状況はどうなっていますか?
⇒利用者の年齢、住所、生活環境は?
⇒利用者のかかりつけ医療機関は?
⇒利用者の自事業所・自施設利用のきっかけは?紹介元は?
②地域のデータの集積・分析
・医療、介護需要予測
・小学校区、中学校区、市町村、二次医療圏内
・人口(年齢別人口予測、5年後、10年後、15年後、20年後)
・医療機関(規模、病床、届出内容)
・介護事業所及び介護施設、有料老人ホーム、サ高住等
■この先、継続して必要数が確保できるのか?
■どこに医療機関、施設があるのか?だけではなく、その医療機関、施設はどのような機能を持っていて、今後どんな役割を担うのか?
(だからこそ介護事業所・施設も医療の流れを知ること!)
■どの医療機関・介護事業所・施設と連携していけば良いのか?
(これからは1人の利用者を1つの事業所だけでは支えきれない)
収入減への対応策
<1.単価アップ>
・加算の算定(報酬は↓、区分支給限度額は変わらない)
・中重度者の受け入れ強化(要介護度アップ)
<2.利用者数増>
・新規利用者確保
・頻度の増加(リピート率)
<3.医療機関の流れを知る>
・診療所、病院に求められる機能
・認知症高齢者・中重度者がどこにいるのか
<4.連携強化(病院⇔介護施設⇔事業所)>
・要介護度が上がれば1事業所では支えきれない
・連携で大切なのは人と人との関係
上記対応策を達成するために・・・
まずは自事業所、開業予定所、自施設の現状把握を!
・この先、継続して患者数が見込めるのか。
・開業希望地周辺のどこに医療機関、施設があるのか?だけではなく、その医療機関、施設はどのような機能をもっていて今後どんな役割を担うのか?
・どの医療機関・介護事業所・施設と連携していけばよいのか?
これからの医療・介護・福祉機関のこれから
1.地域における自院・自施設のポジショニングを明確に!(マーケティング)
2.自院・自施設にとっての連携先を認識しよう!
3.地域・利用者から安心され、信頼される医療機関と介護事業所であり続けることを全スタッフが認識している施設に!
4.人材情報管理と評価方法の確立スタッフの資格・受講した研修・今後の希望等人事労務管理のあり方を見直す
5.採用計画・研修計画は必要な経営戦略であることを認識
6.事業所内連携・法人内連携・組織力・地域力が重要!
診療所の戦略策定のポイント
■かかりつけ医のさらなる普及を図る施策が今後も継続すると見込まれ、患者の状態や価値観も踏まえて、適切な医療を円滑に受けられるサポート機能を発揮することが求められます。
■専門性のアピールとともに重要になるのは、「かかりつけ医」としての患者との関わり方を日常から強めておくことです。
■現在はかかりつけ医機能の評価に直接関わる疾患がなくても、急性疾患での受診時など地域住民と接する機会は少なくないので、大病院の受診を迷って相談を受けるケースも想定し、「かかりつけの診療所」としての関係づくりを日頃から留意しておくことが必要です。
① 地域のニーズに合致した診療日時(夜間・早朝・日祝日)
② 信頼できる病院、介護施設、介護事業所との連携強化
③ ホームページ等の広報ツールの充実
④ 職員の接遇マナー改善・充実
⑤ 職員の教育・育成
⑥ アンケート調査による患者ニーズの把握
⑦ かかりつけ医機能強化と在宅医療への取組み
⑧ 専門クリニック(地域のやらなければならない医療に合致した専門性)
最後に。。。
やりたい医療・介護・福祉 |
理念・基本方針(方向性)
夢・希望 |
やれる医療・介護・福祉 |
現状の施設機能
現状の経営状況 |
やりたくない医療・介護・福祉 |
理念・基本方針(方向性)からの逸脱
不得意分野 |
やれない医療・介護・福祉 |
機能範疇外
提供資源(人材・機器設備・資金)不足 |
やらなくてはならない医療・介護・福祉 |
今後の地域のニーズ(地域包括と患者の医師)
今後の政策の動向(機能分化等) |