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特別企画 クリニックの増患・増収を考える

chapter4.子どもの患者さんを増やすために

先月はクリニックの認知度を高めるための方法論について伺ってまいりましたが、今月はその中で乳幼児や小学生に、どのようにして認知度を高め、増患に繋げていくかということを中心にお伺いします。宜しくお願いします。

宜しくお願いします。認知度が上がれば、ビジネスは難しくありません。コストをかけずに、認知度を高めていく方法を考えてみましょう。
歯科医院に飛び込みでやって来る患者さんはまずいません。でも、日頃かかっている歯科医院が休みの日に急に痛くなれば、その日に診察している歯科医院に飛び込みで受診するしかありません。
私どもの歯科医院では土曜日曜も診察しておりますので、まずは痛みを抑える処置を行い、「かかりつけの歯医者さんで治療してもらってください」と言って診察を終えるのですが、かなりの確率で患者さんが私どもに戻ってきてくれます。

しかしながら、最近は週末も診察している歯科医院が増えて、診察時間で優位性を保つのは難しいですよね。

そこで認知度が大切になるのです。患者さんにリマインドしてもらわなくてはいけません。
ありとあらゆるアイディアを出す必要があります。
まずは学校での歯科検診で出すイエローカードです。歯科検診は歯科医師会に加入していないと行えませんが、歯科検診で出されたイエローカードを持って受診しようにも、歯科医院が開いていなかったら受診できません。最近は塾通いをしている小学生が多いので、夜の8時か9時ぐらいにならないと、来院できないんです。ご両親が働いている家庭の子どもさんもアフタースクールなどに行きますから、やはり早い時間に来院するのは無理なんです。

小学生の増患にあたっても、夜の時間が大切なんですね。

自分が出したイエローカードならなおさら自分で診て、完結させなくてはいけません。検診後のせめて1週間は遅くまで診察するぐらいの配慮を行って、患者さんの利便性を高めていくべきではないでしょうか。そうすれば、ご両親も来院して頂けるようになるかもしれません。

予防歯科については、どのように取り組んでいらっしゃいますか。

お子さんのフッ素コートに関しては無料で対応しています。一カ月に一度、フッ素を塗っているうちに虫歯ができれば、患者さんになってくれるんです。フッ素の原価は高くありませんし、フッ素コートをすることで子どもさんを離さない仕組みができていきます。2歳ぐらいの子どもさんが「リンゴの酸っぱいのを塗って」と言ってきますよ(笑)。

そういった乳幼児の患者さんになさっている工夫があれば、お聞かせください。

診察で使用するゴム手袋で風船を作ってあげたら、とても喜ばれましたよ。エプロンをそのままあげてしまうこともあります。小さい子どもさんは嬉しくて、手に持って帰りますから、近所の方々に「歯医者さんに行ってきたんだな」ということが認知されるわけです。夜遅い時間であれば、「こんなに遅い時間まで診察しているんだな」という認知にもなるでしょう。手袋風船にマジックで顔を描いてあげることもあります(笑)。

それは低コストですね。

月に15万円程の駅の看板よりも手袋風船の方が効果があるのではないでしょうか。私どもではある分院のオープニングのときに、手袋風船を500個、用意しました。ミッキーマウスの手のようにかわいい形になるので、「孫にあげるからください」と言われたご年配の方もいらっしゃいました。夏は水を入れてあげたんですが、お母さん方からは「水は勘弁してくださいよ」と言われてしまいました(笑)。飴玉やチョコレートよりも乳幼児にはインパクトがあるかもしれません。

そういったアイディアを出すのが大変そうですね。

コピーライターの糸井重里さんは一つのコピーを完成させるために、100個以上のコピーを作られると聞いたことがあります。歯科医院でも、一つの企画を決定させる前に100個ぐらいのアイディアを考えないといけないのではないでしょうか。それも立派な歯科医師の仕事だと思うんです。そして、スタッフ会議で提案し、スタッフと一緒にアイディアを絞り込んでいくんです。
最近、私どもで採用したのがプラスチック製のコップです。1個50円程度のコストで、簡単なイラストと歯科医院名も入れました。中国のメーカーに発注したので安くできたのです。軽いし、割れないので、歯磨きのときに便利ですし、ピクニックにも持って行けると好評をいただいています。

ほかに好評だったプレゼントはありますか。

オープニングイベントで綿飴を配ったことがあります。市販の飴玉を入れるだけで、綿飴を作ってくれる機械がネット通販などで売られています。それを購入しました。レモン味の飴玉を入れたら、レモン味の綿飴になりますし、ノンシュガーの飴玉なら、虫歯が気になる方でも心配いらない綿飴になります。 1個の飴玉を機械に入れて、スイッチを入れてから綿飴を割り箸などで巻き取るまで4、5分かかるんです。子どもたちは行列を作って待っていますよ。この行列がさらなる認知度を高めるようです。
機械は1万円程度で購入できますし、1キロ分の飴玉も、問屋で買えば低コストですみます。
保健所もオープニングイベントでしたら許可してくれますから、お勧めしたい方法の一つですね。

次回は、大人の患者さんを増やす方法をお伺いします。

1954年に静岡県浜松市に生まれる。1978年に京都大学法学部を卒業後、三井銀行に入社する。1989年に三井銀行を退社し、東京医科歯科大学歯学部に入学する。1996年に東京医科歯科大学歯学部を卒業。1998年に東京都江戸川区小岩にフラワーロード歯科を開業。その後、昭和通り歯科、京成小岩歯科、ひらい南口歯科(江戸川区平井)、イーフラット歯科(江東区亀戸)、西小岩通り歯科(江戸川区西小岩)、ゆうゆうロード歯科(千葉県市川市)、アフタヌーン・デンタル小岩(江戸川区小岩)、アフタヌーン・デンタル五反野(足立区弘道)、アフタヌーン・デンタル東十条(北区東十条)を開業。2009年に11軒目の歯科医院となる5丁目歯科を葛飾区亀有に開業する。
地域や貴院の特性を踏まえ最適な自由診療を提案いたしますので、まずはお気軽にご相談下さい

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